☆概要
ニルス・ホルゲルソン (原作では「ニルス・ホルゲション」:出身地から「西ヴェンメンヘーイの」という冠詞が付く) という少年がトムテ (Tomte:妖精、ノームのスウェーデン名) によって小人にされ、ガチョウのモルテンやガンの群れと一緒にスウェーデン中を旅する物語。この物語は、子ども達に自分たちの国の地理を楽しく学べるように、スウェーデン政府がスウェーデン女流作家であるセルマ・ラーゲルレーヴに執筆を依頼して書かれたものである。セルマ・ラーゲルレーヴは、女性で初めてノーベル文学賞 (1909年) を受賞した人物でもある。
スウェーデンの20クローナ紙幣の表面には、作者セルマ・ラーゲルレーヴの肖像が、裏面にはモルテンに乗っているニルスの絵が印刷されている[1]。
日本語訳 [編集]
『ニルスのふしぎな旅』(全4巻) 香川鉄蔵、香川節訳、偕成社、 ISBN 4-03-651061-4 、1982年。 - 完訳版
『ニルスのふしぎな旅』 (上・下) 菱木晃子訳、ベッティール・リーベック画、福音館書店〈福音館古典童話シリーズ〉2007年。
その他、抄訳や翻案が多数ある。
☆主な登場人物
ニルス
本名「ニルス・ホルゲソン」。 スウェーデンの農場の一人息子。動物いじめが祟って、妖精に悪戯したために、小さくされて農場を追われてしまい、ガンの群れと共に冒険に出るという設定になっている。
モルテン
農場の生活を捨てて、ガンの群れと共にラップランドに旅立ったガチョウ。ニルスの相棒。
アッカ
群れの隊長。雌のガン。原作では「ケプセネイアの― 」と冠が付く。
ユクシ
雄のガン。群れのサブリーダー。アニメ版ではグンナー。
カクシ
雌のガン。群れのマドンナ的存在。 アニメ版ではイングリット。
ズル
動物カーニバルにおいて狼藉を働いたため動物社会から追放されたキツネ。アニメ版ではレックス。執拗にアッカの群れを襲おうとするが、その度ニルスに煮え湯を飲まされる存在。
☆アニメ
1980年製作、1話24分で全52話である。NHKで1980年1月8日から1981年3月17日まで放送された。スウェーデンではアニメの一部のカットがスウェーデン政府観光局のCMにも使われた。この他にハンガリー、ドイツ、ベルギー、オランダ、フランス、スペイン、ポルトガル、ギリシャ、イスラエル、トルコ、フィンランドなど、世界中で放送された。
アニメーション制作はスタジオぴえろ。後にテレビ東京系列でも放送されたが同局は民放局という体質上、CMを入れるため、オープニングの一部やエンディングをカットした。その後、NHK衛星第二放送やファミリー劇場で再放送された。これらはエンディングがないテレビ東京版が放送された。2010年3月からキッズステーションで、2010年4月13日からBS12(TwellV)で再放送された。これらはオープニング・エンディング・次回予告がノーカットのNHKオリジナル版であった。
NHKでの初回放送時に日立製作所がキャンペーンキャラクターとして使用している。
☆スタッフ
原作:セルマ・ラーゲルレーヴ
チーフディレクター:鳥海永行
プロデューサー:神保まつえ、森島恒行、平井寛
企画:原正次、石川茂樹
原画:岡田敏靖、高橋資祐、半田輝男、前田康成、田中亨、山崎隆生、他
動画チェック:上梨一也、藤田茂
仕上検査:小磯栄子、西香代子
オープニングアニメ:羽根章悦
エンディングアニメ:中村泰敏
キャラクターデザイン、作画監督:岡田敏靖
作画監督補佐:道下有希子、宮川洸二
美術監督:中村光毅
撮影監督:都島雅義
録音監督:斯波重治
特殊効果:朝沼清良
色指定:内田千代子
音楽:チト河内
背景:デザインオフィスメカマン、プロダクションアイ
仕上:アートキャッツ
撮影:緒方プロダクション
編集:戸田礼子
現像:東京現像所
調整:桑原邦男
効果:イシダサウンド
録音制作:千代田プロダクション
タイトルデザイン:杉澤英樹
制作デスク:伏川政明
製作担当:松本堯一
設定進行:木村房代
製作進行:久保真、神島功、阿部信雄
アニメーション制作:スタジオぴえろ
製作:学研
☆声の出演
ニルス:小山茉美
キャロット:山崎唯 ※アニメ版のオリジナルキャラクター。原作には存在しない
モルテン:安原義人
アッカ隊長:寺島信子
グンナー:田中秀幸
イングリット:松島みのり
グスタ:千葉繁
ラッセ:緒方賢一
スイリー:松金よね子
ダンフィン:滝沢久美子
ゴルゴ:玄田哲章
レックス:富山敬 ※アニメ版では最後にチューリップと家庭を持ち子供も産まれる。
ニルセン:三輪勝恵 (第39話のみ高坂真琴)
妖精:槐柳二
エメリック:はせさん治 ※原作では「エルメンリーク」表記
バタキ:八代駿
オーサ:中野聖子
マッツ:横沢啓子
雄鶏:水鳥鉄夫
メイローズ:増岡弘
チューリップ:向井真理子
ニルスの父:津嘉山正種
ニルスの母:池田昌子
ナレーション:松島みのり

